初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
煌びやかで華やかな空間。
ロビーはある意味ホテルの顔だから、余計にそういう内装にしているのかもしれないけれど。
そこでゆったりと過ごしている人々を見ていると、あたしはなんだか急に恥ずかしくなってきた。
あたし、すっごく場違いかも――って。
「こっちだよ」
大きな螺旋階段を上がると、また手で方向を指し示される。
指し示された方向には、黒い大理石で作られた大きな入口。
金のプレートで店名が書かれている。
読もうと思ったけど、アルファベットで書かれているから……分からない。
シンさんにエスコートされ、その入口を潜る。
「いらっしゃいませ」
入口近くにいた黒タイに黒ベストでギャルソンエプロンをしている若い男性が、静かにあたしたちのところに歩み寄り、お辞儀をひとつ。
「予約していた志地雄です」
「はい。志地雄さま、お席にご案内いたします」
落ち着いた様子でギャルソンはまた軽く会釈し、スマートな仕草で店内を手で示してくれると、あたしたちの前を歩いて席へ案内してくれる。
お店の人とシンさんに促され、あたしはゆっくりとエスコートされるがまま、シンさんと一緒に店内へと足を踏み入れた。
ロビーはある意味ホテルの顔だから、余計にそういう内装にしているのかもしれないけれど。
そこでゆったりと過ごしている人々を見ていると、あたしはなんだか急に恥ずかしくなってきた。
あたし、すっごく場違いかも――って。
「こっちだよ」
大きな螺旋階段を上がると、また手で方向を指し示される。
指し示された方向には、黒い大理石で作られた大きな入口。
金のプレートで店名が書かれている。
読もうと思ったけど、アルファベットで書かれているから……分からない。
シンさんにエスコートされ、その入口を潜る。
「いらっしゃいませ」
入口近くにいた黒タイに黒ベストでギャルソンエプロンをしている若い男性が、静かにあたしたちのところに歩み寄り、お辞儀をひとつ。
「予約していた志地雄です」
「はい。志地雄さま、お席にご案内いたします」
落ち着いた様子でギャルソンはまた軽く会釈し、スマートな仕草で店内を手で示してくれると、あたしたちの前を歩いて席へ案内してくれる。
お店の人とシンさんに促され、あたしはゆっくりとエスコートされるがまま、シンさんと一緒に店内へと足を踏み入れた。