初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
前回同様、先にオムライスとコーヒーを持って行く。
ケチャップを持ってリクエストを聞いたら、前と同じあたしのおまかせ。
描くものも前と同じじゃ、芸が無いわよね……
そんなあたしが考えてオムライスに描いたのは――デフォルメしたお日さま。
お日さまにつけた顔は、にこにこ笑顔。
「今日のイメージは、なにかな?」
「はい。ご主人様の笑顔が温かいので、同じ温かくなる太陽と重ね合わせてみました」
「あぁ、そうなんだ。――うん、嬉しいな。ありがとうっ!」
「ごゆっくりどうぞ」
今日の反応も上々。
にっこりと一礼してテーブルを離れ、カウンターに向かおうとしたら、
「さくらちゃん」
向こうのテーブルで、また大山さんに呼ばれた。
「はい、ご主人様」
「自分も、お絵かきオムライスとおまかせパフェで」
パフェ4杯目、そのうえオムライスって……
「ご主人様、食べすぎですよ?」
「いいんです。自分はさくらちゃんともっといたいので」
このときの大山さんは、少しむっとしていた様子だったようだけど。
それに気がつかなかったあたしは、その意味を後になって知ることになった。
ケチャップを持ってリクエストを聞いたら、前と同じあたしのおまかせ。
描くものも前と同じじゃ、芸が無いわよね……
そんなあたしが考えてオムライスに描いたのは――デフォルメしたお日さま。
お日さまにつけた顔は、にこにこ笑顔。
「今日のイメージは、なにかな?」
「はい。ご主人様の笑顔が温かいので、同じ温かくなる太陽と重ね合わせてみました」
「あぁ、そうなんだ。――うん、嬉しいな。ありがとうっ!」
「ごゆっくりどうぞ」
今日の反応も上々。
にっこりと一礼してテーブルを離れ、カウンターに向かおうとしたら、
「さくらちゃん」
向こうのテーブルで、また大山さんに呼ばれた。
「はい、ご主人様」
「自分も、お絵かきオムライスとおまかせパフェで」
パフェ4杯目、そのうえオムライスって……
「ご主人様、食べすぎですよ?」
「いいんです。自分はさくらちゃんともっといたいので」
このときの大山さんは、少しむっとしていた様子だったようだけど。
それに気がつかなかったあたしは、その意味を後になって知ることになった。