初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「……」
晩御飯も食べず、考えた。
目の前のテーブルの上にはあのメモ紙片。
何度もその番号を目でなぞる。
番号の並びを覚えてしまいそうなくらい、食い入るように見つめていた。
シンさんの、携帯番号――
ここに電話をすれば、シンさんに繋がる。
あの声が、あたしの耳もとで……聞こえてくるはず。
しかも……あたしだけに。
この間のように向かい合って……じゃないけれど。
でも、あたしと話をする――あたしだけに話をしてくれる。
優しくて穏やかな、低く響くようでいて、甘くて明るい印象を受けるあの心地よい声。
あの声が、携帯からあたしに向けて聞こえてくる――
そう思っただけで、胸の鼓動が早鐘を打つ。
「……」
慌てて必死に何度も深呼吸して、なんとか早鐘を落ち着けようと努力するけど。
落ち着くまでには、たっぷり10分以上かかってしまった。
晩御飯も食べず、考えた。
目の前のテーブルの上にはあのメモ紙片。
何度もその番号を目でなぞる。
番号の並びを覚えてしまいそうなくらい、食い入るように見つめていた。
シンさんの、携帯番号――
ここに電話をすれば、シンさんに繋がる。
あの声が、あたしの耳もとで……聞こえてくるはず。
しかも……あたしだけに。
この間のように向かい合って……じゃないけれど。
でも、あたしと話をする――あたしだけに話をしてくれる。
優しくて穏やかな、低く響くようでいて、甘くて明るい印象を受けるあの心地よい声。
あの声が、携帯からあたしに向けて聞こえてくる――
そう思っただけで、胸の鼓動が早鐘を打つ。
「……」
慌てて必死に何度も深呼吸して、なんとか早鐘を落ち着けようと努力するけど。
落ち着くまでには、たっぷり10分以上かかってしまった。