初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「……」
ふー……と大きな息を吐いて、ようやく気持ちを落ち着ける。
そしてまた、番号に目をやった。
――確か、夜なら繋がるって言ってたよね……
意識がカバンの中の携帯に向かう。
近くに置いてある時計を確認する。
時刻は夜の9時を少し過ぎたところ。
……少し遅いけど、大丈夫だと思う。
「……」
カバンの中から、携帯を探す。
パールピンクの2つ折りの携帯。
それを開くと、親指がボタンにそっと乗る。
「っ」
ボタンに指をかけた瞬間、はっとなったあたしは、慌てて携帯を閉じて滑り落ちるように横へと置く。
あたし……今、番号を押そうとしてた……?
しかも無意識だなんて――……どうして……
そのとき、あたしは自分が仕様としていた行動が一瞬理解できなくて――しばらく、横に落ちた携帯を眺めながら、呆然としていた。
ふー……と大きな息を吐いて、ようやく気持ちを落ち着ける。
そしてまた、番号に目をやった。
――確か、夜なら繋がるって言ってたよね……
意識がカバンの中の携帯に向かう。
近くに置いてある時計を確認する。
時刻は夜の9時を少し過ぎたところ。
……少し遅いけど、大丈夫だと思う。
「……」
カバンの中から、携帯を探す。
パールピンクの2つ折りの携帯。
それを開くと、親指がボタンにそっと乗る。
「っ」
ボタンに指をかけた瞬間、はっとなったあたしは、慌てて携帯を閉じて滑り落ちるように横へと置く。
あたし……今、番号を押そうとしてた……?
しかも無意識だなんて――……どうして……
そのとき、あたしは自分が仕様としていた行動が一瞬理解できなくて――しばらく、横に落ちた携帯を眺めながら、呆然としていた。