初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「え――……」
不意の質問に、あたしは戸惑って言葉をなくす。
「どう、って……」
「その、シンさん――だっけ? 春休みに毎日来てくれたちょっと変わった人」
「うん」
「その人に店の勝手口で出待ちされたり、お店に来て接客しているとき、さつきはどう思うの? 困ったり嫌悪感が出る?」
困惑や嫌悪……
「それは絶対無いの!」
あんな温かな笑顔――嫌悪なんか生まれない。
むしろ……心が温かくなって、こっちまで笑顔になるし。
それに――もっと見たいな、なんて……思っちゃうわけで。
「あたし……シンさんの笑顔っていいなって思う。シンさんがにっこり笑ってくれると、バイトをしているはずなのに、なんだかこっちが癒されてる気持ちになるの。それに――おごらないし、気さくだし、あたしのことをすごく気を遣ってくれる人だし……」
本当にそんな性格の人かなんて、ちゃんとじっくり話したことがないから断言できないけれど。
でも――そんな気がするあたしのこの直感は、外れていないと思う。
そう思ってしまえるくらい、そのときのあたしは、もう既にシンさんの人柄にすごく惹かれていたと言っても、いいかも知れない。
不意の質問に、あたしは戸惑って言葉をなくす。
「どう、って……」
「その、シンさん――だっけ? 春休みに毎日来てくれたちょっと変わった人」
「うん」
「その人に店の勝手口で出待ちされたり、お店に来て接客しているとき、さつきはどう思うの? 困ったり嫌悪感が出る?」
困惑や嫌悪……
「それは絶対無いの!」
あんな温かな笑顔――嫌悪なんか生まれない。
むしろ……心が温かくなって、こっちまで笑顔になるし。
それに――もっと見たいな、なんて……思っちゃうわけで。
「あたし……シンさんの笑顔っていいなって思う。シンさんがにっこり笑ってくれると、バイトをしているはずなのに、なんだかこっちが癒されてる気持ちになるの。それに――おごらないし、気さくだし、あたしのことをすごく気を遣ってくれる人だし……」
本当にそんな性格の人かなんて、ちゃんとじっくり話したことがないから断言できないけれど。
でも――そんな気がするあたしのこの直感は、外れていないと思う。
そう思ってしまえるくらい、そのときのあたしは、もう既にシンさんの人柄にすごく惹かれていたと言っても、いいかも知れない。