女の子の恋物語
「あっそう。じゃあもう来ないで!」


そう言って家を飛び出してしまった。




もう!むかつくーー!!

せっかく心配してやってんのに、なにあの態度!!!

ごめんぐらい言えばいいじゃない!!!!!



この朝の数分間でこれほどまでに人を嫌いになれるとは思わなかった。




・・・・・あたしって人を好きになれないのに、嫌いにはなれるんだ…。



なんて皮肉な人間なんだろう…



このとき、硲へのイライラが少しおさまり、代わりに自分への劣等感が加わった。
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