答えを導く少女
私は不思議だった。











山本君が自分から公共の場に出てくるとは思わなかったからだった。










何をしているのかも知らない。










突然、世界を旅へ向かった。














当時、十七歳の高校生が世界を旅することだけでも嘘のような話だった。











それから、しばらくは伊藤君と連絡を取っていたけど、私には内容を聞かされていない。


























山本君は私の方を向いた。









その後、眉間に指でつまみ、下を向いた。









私は山本君を見つめていた。










下を向きながら、山本君が私に話しかけた。











「ナナミ…、頼みがあるんだけど」









「何」















「十年以上の付き合いとしてお願いがある。
俺の手伝いをしてくれないか」
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