答えを導く少女

夫が教えてくれた世界に対する不可思議から、世界の違和感を感じ、私も世界を変えようと決意した。


この頃には『超越者』と『W』の総長が持つ軍事力があり、私の持つシミュレーションを用いれば、世界を動かすことが可能だったからだ。










仕事をする中で組織『G』が存在することを知った。


存在理由は不明だが、『ヘブン』の行動を嫌う組織だと考えられていた。


しかし、『Xファイル』から違和感が『G』であると知った。


このことから、伊藤君は『G』を倒したいと思った。


今までの活動は『G』に対抗する戦力を育てるためだと考えられた。


しかし、伊藤君は『この世界から出ること』を今後の軸にした。


私はわからなくなった。今までの仕事は前段階であり、本当の目的は現実世界へ戻ること。


人類を成長させた目的地が変わった。


私には考える時間がほしかった。


時間と作り、考えた。


このまま、伊藤君が導く世界を実現させていいのか…


けれど、答えは一つだった。




『選択』