答えを導く少女
伊藤君が『ヘブン』を導いた時は『強制』を基準にしていた。


しかし、今回は人々に『選択』を与えた。


新たな世界への道を築くだけで、選ぶのは自分だ。










私も『選択』する必要があった。


仕事ではなく、自分自身で決めた。


このまま仮想世界に残っても、シミュレーションをする日々を過ごすことになる。


さらに能力病が悪化し、やがては亡くなる。


しかし、現実世界へ行けば能力病は治ると考えられた。


身体に起こる病気であり、精神からの病気ではない。


立証はされていない。


しかし、シミュレーション結果から答えを導いた。


だから、私は現実世界へ行くことを決意した。
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