答えを導く少女
伊藤君と山本君が別室から戻ってきた。











「何があった」










伊藤君は私に説明を求めた。












「わからない。
突然、照明が消えて…照明が付いたら、こんな状況に…」












伊藤君も周囲を見渡し始めた。








アカネを見つけて状況を話し合っていた。












「この会場に能力を使えるのはアカネとヨシトとミコト以外いないはずだ。
一体誰がこんなふざけたことをしているんだ」











「マサ、あそこで寝ている神山を中心に能力が発生しているけど…何かしたの」













「ちょっとお酒を飲ませただけだ。ダメだったか」










「ちょっと…ミコトは…」















「今日はミコトとナナミの結婚記念日だ。
それに子供が産まれた祝いでもある。
主役が酒を飲まなくてどうするんだ」














「本人はお酒が飲めないと言っているのに飲ませたの」












「ああ、それでもアルコール濃度は少ないぞ。
たった三％だ」











アカネはまた夫を見た。
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