答えを導く少女
「山本君…」















「伊藤との契約も済んだ。
俺がこの国に居続ける意味もないしな。
それに俺はこの国は合わない」












山本君は自分の腕に付いている『キャンセラー』を見つめた。





















「次に戻ってくるのはいつ頃になりそう」













「さあな。気が向いたら戻ってくる」














私は山本君と握手をした。その後、夫に話しかけた。














「神山、お前とは、『ヘブン』の外で会えるよな」












「うん、今まで通りの仕事をしていれば…」


















「無理するなよ」













「わかってる」















山本君は夫とも握手をした。
















「じゃあな、二人とも…」















山本君は私達に背を向けた。

















そして、歩きだした。ドアを開けようとした時、私達に振り返り大きな声で
「言い忘れてた。結婚おめでとう」と言った。

















その後、山本君は会場から立ち去った。
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