答えを導く少女
私達は『C』を結成してから現在に至るまで互いに信頼しあえるからこそ、成り立っていた。






私のわがままでこの関係と輪を乱すわけにはいけないと思えた。






でも、本当はこの生活が好きなのも事実だった。






自分が必要とされる場所に居続けたいと思っていたのかもしれない。





夫は私を心配してくれた。







私のわがままを受け入れてくれたことは今でも感謝している。








夫は私に能力病を心配して病院の入院を勧めてくれた。







私は夫の気づかいを受け入れ、現在は仕事をしながら入院生活をしていた。









入院生活では、夫やアカネ、伊藤君が時間を見つければ来てくれた。













クラス会が開催された翌日







私は病室に居た。






アキトの世話をしていた。




先程まで夫がいたけど、緊急の呼び出しで仕事に向かった。






いつものことなので気にしない。








十年以上、夫と一緒にいれば、心配しなくてもいつも通りに帰ってくるとわかる。







ただ、仕事から戻ってくることはわかっても夫から仕事の疲れを感じてしまう。









ここ最近、海外からの攻撃が活発化しているため、休みが取れていないのも事実だった。









それにいつ来るかわからない敵と戦わないといけないことも問題だと思われる。










世話をした後、アキトは眠りに入った。










私は本を取り出し、読み始めた。








しばらくすると、病室のドアが開いた。








「よう、元気か」









伊藤君が御見舞に来てくれた。







いいや…仕事を持って来てくれた。
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