答えを導く少女
「うん」






伊藤君は病室に置いてある椅子を私のベット付近に置き、座った。






「昨日はありがとう。
あんなすごいクラス会を開催できたのは伊藤君が幹事をしてくれたからだよ」







「おお、こっちこそありがとう。
クラス会に参加してくれて。
でも、久しぶりに昔の知り合いに会うっていうのもいいんだよな」






「うん。
友達と話したけど、今の生活には満足しているって人達が沢山いたの」








「…そうか。
それはありがたいことだ」










伊藤君は鞄をあさり始めた。





そして資料を一部出した。










「ナナミ、今回の仕事はこれだ」











私は資料を受け取った。







私は資料を読み始めた。













「渡すのが遅れた。
『デレーブ』での報告書だ。
指示通り、軍施設は破壊した。
また予測通り、軍が『ヘブン』に向かってきたがそれも撃退。
しばらくは『デレーブ』の軍事力を低減させることができた」










私は伊藤君の話を聞きながら資料を読んだ。









資料の内容は伊藤君の話通りのものだった。









誰が実行して誰が報告しているのかはわからない。










私はただ報告書から次の手を考えるだけでいい。
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