答えを導く少女
「溜まってる仕事を放棄してどこ行ったんだか」


「大丈夫よ」


「どうして…どこに行ったか知ってるの」


「たぶん、夫とどこかに行ったんじゃないかな」


「それなら大丈夫だと思うけど。
あいつ、理解しているの。立場的なものを…」


「そこは理解していると思う。仕事はしているわ」


「ふーん、結構信頼しているのね」


「うん」




私はアカネが切ってくれた果物を食べた。




「ヨシトさんとはどうなの」




アカネも果物を食べてたけど途中で食べるのを止めた。




「…今は仕事が忙しいから」


「でも、そろそろ結婚しないと…歳も若くないんだし」


「そうだけど…仕事に支障がかかるから…」


「大丈夫よ。もうお父さんにも報告したんでしょ」


「婚約は報告したけど…部下には言ってないわ」


「ヨシトさんはどうしたの」


「アイツは…別の仕事をさせているわ。
婚約はしているけど四六時中、一緒に居たくないから。
そもそも私は部下と行動したくないの。
行動範囲や時間に無駄が生じるから…
効率が悪いわ」
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