愛は世界を救わない
旅立つ君に
旅立つ君の背中に、
「いってらっしゃい」も、
「頑張ってね」も、
「いつでも帰っておいで」も、
言えなかった。
弱い私は、
またね、と絆を少しだけ補強してみた。
新しい道のりを進む3月の君は、
少しだけ眩しくて、
少しだけ羨ましかった。
本当はね、
君の居場所にはなれなかったから、
君の止まり木になりたいんだ。
少し休んで、
また飛び立てるように。
だから願うよ。
君に幸あれ!