嘘と苺とショートケーキ 【短編】


いや前から優しかったんだけど、なんていうか。


物腰が柔らかくなったっていうか…。


とにかく、あのカタブツな藍依が変われたんだから……世の中の女の子はきっと、彼氏ができると変わる。



『彰哉くんありがとう、藍依も覚えててくれたんだね!嬉しい!』


「あ、当たり前だろ!…月菜は大事な友達、だからなっ…」


『きゃー!藍依可愛い!』


「どわぁっ!?だ、抱きつくな莫迦!」


『えへへー♪』




……でも、ほんとはね?




絶対に、2人には言えないことなんだけど。


両思いになれて、毎日ラブラブな藍依と彰哉くんが―――





羨ましくて仕方なくて、少しだけ妬ましいんだよ。





< 7 / 44 >

この作品をシェア

pagetop