隣の先輩彼氏
002
今日もまた、遥貴の部屋には女の人がいた。
モデルのようにスタイルがよくて、とっても綺麗な人。
「私なんて…敵うはずないよね…。」
遥貴の部屋には、度々女の人が訪れている。
睫毛の長い可愛らしい人、とっても大人っぽい人―――
でも、その人たちは二度も訪れることはなかった……
遥貴って、女たらしなのかな…?
何度も考えてしまった。
でも、違う。
そう信じてる。
だって、遥貴の瞳はいつもその人たちを見ていなかったから―――