私の日常～勘違いだらけの毎日～

それから学校内の最強最悪の数学教師、赤地(あかち)の授業を終え加奈のいるクラスに行ってみると、やはり加奈は逃げたのか居なかった。
丁度そこに、加奈の友人、薫(かおる)がいたので水城は加奈がどこに行ったのか聞いてみた。


「知らない。だって梅だし、神出鬼没だから」

「あぁ…」


水城は薫の言葉に納得した。

「しょうがない…最終兵器を出すしかない…」

「最終兵器って…なに」


薫は水城の言葉に疑問をもった。
しかし水城は、見てれば分かるという視線を薫に送った。


「ふっちゃ～んっ、例の物を準備してっ」

「アイアイサー」


福部は水城の言われた通り例の物を準備した。


「例の物ってお菓子なんだ…」


薫はそれを見て、ガクッと肩を落とした。

そこには大量のお菓子がずらりと並んでいた。


「それでは福部隊員、ただ今から『梅津加奈捕獲作戦』を実行したいと思います」

「了解です」


水城と福部は敬礼のポーズをとった。


「アンタら馬鹿でしょ」


薫は二人に突っ込んだが、二人は全く聞いていなかった。

それは水城が加奈にメールを送っていたからだ。



「後は十秒くらい待つだけ」

フフフ…と不気味な笑いをしながら言った。


「隊長残り五秒です」

「普通来るわけないじゃん」


と薫は呆れながら言ったその直後、


「ドコにその菓子あるのっ」


お約束とばかりに加奈は水城達がいる教室に来た。
水城はそこ、と指を指した。


「あり得なっ、てかなんでこんな簡単に引っかかるかなぁ」

「それはねぇ…梅が食い意地を張ってる奴だからだよ…。それでは福部隊員、梅津加奈を確保せよっ」

「アイアイサー」


福部は水城の言われた通り加奈を捕まえた。