悪い女

―――――――――――――…

まだ裸のままの廉の身体が規則的に揺れる。


深く唇は奪うくせに、いつも寸前で本気を見せない事なんて当に知ってる。


いつまで、こんな関係続けるつもり?



あたしは小さく言葉を落とす。


突き放した事も、拒んだ事もないから分からない。


分かるのは触れる身体のアツサだけ。



別に、感情なんていらない。欲しいと思った事もないけど。


廉はいつだって自由。



< 17 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop