あなたへの気持ち~大好きなあの人へ~
もう10月になった。年月は早いものだと改めて思う。

「なぁ春琉っちとれいなっちって好きな人いないの?」
晴斗が嫌な所を突き刺した。
「あたしはいるよ」
春琉は言った。私は春琉に好きな人がいるなんて初めて聞いた。
『私はいないかな…』
本当に誰もいないのだ。もう16歳なのに。最悪だっていつも感じる…
「春琉っちの好きな人どんなの?」
「えっとバスケ部でいつもハイテイションでかっこいい人かな」
私は春琉の好きな人が分かったとたん嬉しくてたまらなかった!だって春琉の好きな人は晴斗だもん。思わず春琉に小声で聞いた。そしたら小さくうなずいた。私はますます興奮した。
『晴斗って好きな人いないの?』
私は思わず聞いた。
「いるよ。その人は吹奏楽で優しくて明るくて理想な人で確かピッコロ吹いてるって聞いた。」
私はと春琉は叫んだ。嬉しくてたまらなかったから。
『春琉の事?』
聞いてみた。
そしたら晴斗は小さくうなずいた。
「裏庭行こ」
晴斗が春琉を誘った。
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