親友ごっこ
「よろしくな!」
篠田が馴れ馴れしくそう言うものだから俺もしようがなく同じように返した。
とりあえず昇降口からでて校門まで歩くと篠田が口を開いた。
「お前らこれから暇?」
「うーん。暇だよ! な、晴真」
磨郷が俺に話を振る。
本当ならこれから2人でどっかに行きたいところだが、しょっぱならクラスメートのイメージを悪くするのは良くないと思い話を合わせることにした。
「あ、うん」
すると篠田は
「よかった。俺さー駅前のマックの割引券持ってんだよ。いかね?」
と楽しげに提案する。
この時俺は悟った。
俺は多分コイツとは馬の骨が合わないと。
「いくいく!」
磨郷が勝手に話を進めたせいで俺はマックに付き合うことになった。
正直嫌だ……。