月光レプリカ -不完全な、ふたつの-
グダグダになりながら振り返った3人の目は、これでもかってくらい見開いていたに違いない。
ほぼ9割ジャージなのに、シャツに薄手のジャケットを羽織って、身長が高い為にとても似合っている。そして驚くべきはボッサボサだった髪の毛が短くなっていて。
……カッコイイ。
「せんせー! イメチェン成功ですねぇっ」
先に声をあげたのが美由樹。「おう、そうか?」とかなんとか言いながら、ドヤ顔の吉永先生。
「……先生って、なかなかイイ男だったんですね。ヒゲモジャの下」
「ヒゲじゃないだろ」
「たてがみ?」
「お前らな……」
素直に、アカ抜けたと思う。ステキになった。きちんとすればステキな先生だったんだなぁ。
じっと見た。うん、「教えるのが凄く巧い先生」っぽい。
「この前な、幸田に30代後半に見えるって言われてちょっとショックだったからな」
「そんな事……言いましたねそういえば」
ろくな事覚えてないのね。冬海との事といい。
ほぼ9割ジャージなのに、シャツに薄手のジャケットを羽織って、身長が高い為にとても似合っている。そして驚くべきはボッサボサだった髪の毛が短くなっていて。
……カッコイイ。
「せんせー! イメチェン成功ですねぇっ」
先に声をあげたのが美由樹。「おう、そうか?」とかなんとか言いながら、ドヤ顔の吉永先生。
「……先生って、なかなかイイ男だったんですね。ヒゲモジャの下」
「ヒゲじゃないだろ」
「たてがみ?」
「お前らな……」
素直に、アカ抜けたと思う。ステキになった。きちんとすればステキな先生だったんだなぁ。
じっと見た。うん、「教えるのが凄く巧い先生」っぽい。
「この前な、幸田に30代後半に見えるって言われてちょっとショックだったからな」
「そんな事……言いましたねそういえば」
ろくな事覚えてないのね。冬海との事といい。