月光レプリカ -不完全な、ふたつの-
1-3 パパラチャ
「マックいこ、マック!」
終了のチャイムが鳴って、教室が再び騒がしくなる。鞄にノートなどをしまっている時に、美由樹が声をかけてきた。梓も寄ってきた。
「なんでいっつもマック~美由樹、太るよ」とまた鏡を見るのは梓。
「ポテト食べたいんだもん」
「いっつもだっつの」
2人のやりとりを見ていて、おかしくて笑った。
「ごめん、あたし図書室行って、本の返却してこないと」
そう。実は延滞気味なのだ。
「あーアキラが入ったら出てこない、魔の図書室」梓は口に手を当ててオーバーに言った。
「出るよ、2時間くらい待っててくれれば」口を尖らせて言ってみる。
「ヤダ」
「ポテトー」美由樹が言った。
「うっせっつの」
この「なんとか、だっつの」というのは梓の口癖。飽きない、この2人。あたしは2人が大好きだった。
終了のチャイムが鳴って、教室が再び騒がしくなる。鞄にノートなどをしまっている時に、美由樹が声をかけてきた。梓も寄ってきた。
「なんでいっつもマック~美由樹、太るよ」とまた鏡を見るのは梓。
「ポテト食べたいんだもん」
「いっつもだっつの」
2人のやりとりを見ていて、おかしくて笑った。
「ごめん、あたし図書室行って、本の返却してこないと」
そう。実は延滞気味なのだ。
「あーアキラが入ったら出てこない、魔の図書室」梓は口に手を当ててオーバーに言った。
「出るよ、2時間くらい待っててくれれば」口を尖らせて言ってみる。
「ヤダ」
「ポテトー」美由樹が言った。
「うっせっつの」
この「なんとか、だっつの」というのは梓の口癖。飽きない、この2人。あたしは2人が大好きだった。