月光レプリカ -不完全な、ふたつの-
守りたかった。あたしの気持ちを、冬海の気持ちを。
2人の気持ちを。
あなたが汚していく傷と心、体。あたしは守れなかった。
なんで、あたしは大人じゃないんだ。ぐっと握った手には爪が食い込む。何もかも足りなくて、大事なものも守れない。
不完全でいるって、なんて苦しい。
2人でずっと一緒に居られると思っていた。
曇りなく好きっていう気持ちさえあれば、寄り添っていられると思っていた。
どこかで間違い、どこかで迷ってしまった。
あたしの中の、この気持ちだけが迷子になって、進めなくて、そして風化していくのかもしれない。
骨だけになって。魂は、なんて小さいんだろう。
2人の気持ちを。
あなたが汚していく傷と心、体。あたしは守れなかった。
なんで、あたしは大人じゃないんだ。ぐっと握った手には爪が食い込む。何もかも足りなくて、大事なものも守れない。
不完全でいるって、なんて苦しい。
2人でずっと一緒に居られると思っていた。
曇りなく好きっていう気持ちさえあれば、寄り添っていられると思っていた。
どこかで間違い、どこかで迷ってしまった。
あたしの中の、この気持ちだけが迷子になって、進めなくて、そして風化していくのかもしれない。
骨だけになって。魂は、なんて小さいんだろう。