月光レプリカ -不完全な、ふたつの-
1-2 ローズアラバスター
「アキラ、入学式ってガッコ来てたんだっけ」
「うん、生徒会はみんな行った」
昼休み。あたしは友達と、ざわつく教室でお弁当を食べている。
2年になって、始業式の次の日が入学式だった。お出迎えの生徒会と吹奏楽部は登校。他の生徒は自宅学習だった。
「イケメン新入生、いた?」
梓はクッキーやチョコでデコった手鏡を覗きながら、パンを囓っている。
鏡か食事か、どっちかにしなって。もぐもぐしながら、ボブの髪をいじって、またパンへ。
「んーあんま見てない」
「アキラ、そんなんだから彼氏できないんじゃー」
「無駄に美人だからね、アキラ」
美由樹まで追い打ちをかける。彼女は小柄で萌え系、とでも言ったらいいのか。
2人とも、勉強が出来て可愛いくありたいスタンスの女子で、しっかりしてて頭もいい。
それに比べ、あたしは勉強はできてもルックスが中途半端、だと思っている。
「うん、生徒会はみんな行った」
昼休み。あたしは友達と、ざわつく教室でお弁当を食べている。
2年になって、始業式の次の日が入学式だった。お出迎えの生徒会と吹奏楽部は登校。他の生徒は自宅学習だった。
「イケメン新入生、いた?」
梓はクッキーやチョコでデコった手鏡を覗きながら、パンを囓っている。
鏡か食事か、どっちかにしなって。もぐもぐしながら、ボブの髪をいじって、またパンへ。
「んーあんま見てない」
「アキラ、そんなんだから彼氏できないんじゃー」
「無駄に美人だからね、アキラ」
美由樹まで追い打ちをかける。彼女は小柄で萌え系、とでも言ったらいいのか。
2人とも、勉強が出来て可愛いくありたいスタンスの女子で、しっかりしてて頭もいい。
それに比べ、あたしは勉強はできてもルックスが中途半端、だと思っている。