見えない糸
「何時だ?」
背伸びをしながら直次は時計を見た。
もう2時を過ぎていた。
いつもの事だけど、もっと早くに寝なくちゃな…
パソコンの電源を落とし、しばらく目を閉じ目頭を押さえていた。
『仕事もメドがついたし、寝る前のビールでも飲もうか…』
部屋を出ると、そのままキッチンに向かい、冷蔵庫の中からビールを取り出した。
「ん?」
テーブルの上に、紗織のマグカップがあった。
「起きてたのか?」
シンクにマグカップを戻そうと、それを触ると、まだ温かかった。
ビールを一旦冷蔵庫に戻し、紗織の部屋に向かった。
「紗織?起きてるのか?」
ドア越しに声をかけてみるが、紗織の反応はない。
「紗織…寝たのか?」
今度はドアをノックしながら声をかけた。
「なに?まだ起きてたよ」
ドアを開けないまま、部屋の中から紗織が返事をした。
「寝ないのか?もう遅いぞ」
「これから寝るところだよ」
「そうか、俺も寝るからな…おやすみ紗織」
「おやすみ…オジサン」
直次は少し紗織の事が気になったが、高校卒業した女の子が夜更かしする事は珍しい話じゃない。
部屋に戻り、ベッドに入った。
「あ!ビール!」
また部屋を出てビールを飲みにキッチンに行った。
冷蔵庫から、さっきのビールを取り出し、ゴクゴクッと飲んでいると
足音が聞こえた。
「オジサン…」
紗織だった。
背伸びをしながら直次は時計を見た。
もう2時を過ぎていた。
いつもの事だけど、もっと早くに寝なくちゃな…
パソコンの電源を落とし、しばらく目を閉じ目頭を押さえていた。
『仕事もメドがついたし、寝る前のビールでも飲もうか…』
部屋を出ると、そのままキッチンに向かい、冷蔵庫の中からビールを取り出した。
「ん?」
テーブルの上に、紗織のマグカップがあった。
「起きてたのか?」
シンクにマグカップを戻そうと、それを触ると、まだ温かかった。
ビールを一旦冷蔵庫に戻し、紗織の部屋に向かった。
「紗織?起きてるのか?」
ドア越しに声をかけてみるが、紗織の反応はない。
「紗織…寝たのか?」
今度はドアをノックしながら声をかけた。
「なに?まだ起きてたよ」
ドアを開けないまま、部屋の中から紗織が返事をした。
「寝ないのか?もう遅いぞ」
「これから寝るところだよ」
「そうか、俺も寝るからな…おやすみ紗織」
「おやすみ…オジサン」
直次は少し紗織の事が気になったが、高校卒業した女の子が夜更かしする事は珍しい話じゃない。
部屋に戻り、ベッドに入った。
「あ!ビール!」
また部屋を出てビールを飲みにキッチンに行った。
冷蔵庫から、さっきのビールを取り出し、ゴクゴクッと飲んでいると
足音が聞こえた。
「オジサン…」
紗織だった。