君を愛したい
第1章~兄妹~
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───ドカッ
──ガスッ
「っ、く、そ……てめぇバケモンかよ」
「あ゛?」
俺は目の前で倒れている奴を冷たく見下ろす。
「5対1で無傷とかありえねえだろっ」
「有り得てるじゃないですか、先輩?」
そう言って俺は先輩の胸ぐらを掴んだ。
口だけ笑いながら。
そして再び殴りかかろうとした時
「蒼空(ソラ)、そのへんにしとけ。死ぬぞ?」
壁にもたれかかって本を読んでいた七瀬(ナナセ)先輩が俺に声をかけてきた。
そんな七瀬先輩をチラッと見て、俺はパッと手を離した。
「へーい」
「じゃ、行くか」
「っ、ま、待てっ!!!」
その場を後にしようとした時、さっき俺が殴り損ねた奴が声をかけてきた。
仕方なく振り返る、優しい俺。
「んだよ」
「てめえ、知ってんだぞ」
「は?」
「シスコンだってな!」
シスコン、ね……
俺は何か弱みでも掴んだみたいに笑う奴に、シラケた視線を送る。
──ガスッ
「っ、く、そ……てめぇバケモンかよ」
「あ゛?」
俺は目の前で倒れている奴を冷たく見下ろす。
「5対1で無傷とかありえねえだろっ」
「有り得てるじゃないですか、先輩?」
そう言って俺は先輩の胸ぐらを掴んだ。
口だけ笑いながら。
そして再び殴りかかろうとした時
「蒼空(ソラ)、そのへんにしとけ。死ぬぞ?」
壁にもたれかかって本を読んでいた七瀬(ナナセ)先輩が俺に声をかけてきた。
そんな七瀬先輩をチラッと見て、俺はパッと手を離した。
「へーい」
「じゃ、行くか」
「っ、ま、待てっ!!!」
その場を後にしようとした時、さっき俺が殴り損ねた奴が声をかけてきた。
仕方なく振り返る、優しい俺。
「んだよ」
「てめえ、知ってんだぞ」
「は?」
「シスコンだってな!」
シスコン、ね……
俺は何か弱みでも掴んだみたいに笑う奴に、シラケた視線を送る。