眼鏡と私とあなた
「紗季、あんたが喧嘩売ったヤンキーチームはね、相手を病院送りにまでボコボコにしないと気が済まない最悪なチームなんだよ」

と、解説するのは基本無表情な親友の織田愛子(オダ・アイコ)。

「え、そうなの?」

「知らないで喧嘩うったの!?」

さすがの愛子様でも驚いているようだ。

「うん、てか絡まれたんだよねぇ」

「金取られたの!?」

「そんなんじゃない。普通に。金も何も要求してこなかった。むしろ、俺らと遊ばないかって言われたよ」

その時、教室中がざわついた。

「どしたの?」

「そいつらが遊ぼうってさそうのは、本当に美人な人なのよ!?」

「だから?」

「あ、そっか。紗季可愛いもんね」

「そかそか」

と、納得し始めた希と愛子様。
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