眼鏡と私とあなた
そうだ、あの事を言わなきゃ。

「あのね、秋山君」

「ん?」

「告白の件だけどね、今はまだお付き合いはできないかなって」

「あー、そっか。じゃ、友達からはどう?」

「うん、ぜひ!」

そうだ、あれも聞いておこう

「ねぇ、『キラー』って知ってる?」

「え?」

突然顔がこわばる秋山君。

「私も今日知ったんだけどさ、悪いヤンキーチームをつぶしてるチームらしいよ」

「さ、さあ?俺も最近知ったし」

と、どこかごまかしているような秋山君。

「変なこと聞いてごめんね!」

「いいよ」

「あ、次音楽だから行ってくるね!」

「うん、頑張って」

秋山君に応援されて、ちょっと嬉しくなる私。
< 18 / 61 >

この作品をシェア

pagetop