眼鏡と私とあなた
いつもは学校周辺を歩いているけど、今日は違うコースも歩いてみようと思う。

いい天気だしね。

ま、そう思ったのはランがすごい勢いで違う道を歩き始めたから。

「ちょ、ラン!?」

どこからそんな力が出てるのか知りたいくらいに、グイグイと進んでいく。

結局たどり着いたのは、和風の大きな家。

「誰んちよ、ここ」

「わん!」

「ん?」

ランの視線の先には、白いふわふわしたマルチーズの犬がしっぽをふってこちらを向いていた。

「まさか、ラン・・あの子目当てで?」

いつどこで知り合ったんだか。

「ははっ、メリー?どうしたんだ・・・よ?」

へ?誰?
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