眼鏡と私とあなた
門の先にいたのは、イケメンの男子。

「・・・・・ども」

私はお辞儀した。

「・・・・・・ども」

その人は、さっきとは別の声で挨拶をした。

なんで?

そう思ったけど、風邪でも引いてるのかと思って、気にせずにいた。

「かわいいマルチーズですね」

「あ、そう?君は・・ランだよね?」

彼は門を開けて、かがむ。

「何で知って?」

「あぁ、ランってばメリーに一目ぼれしたらしくてさ」

ランとメリーを見ると、楽しそうにじゃれていた。

「いつどこで知り合ったの?」

「あぁ、君は初対面だもんね。たぶん、君のお母さんと散歩しててじゃなかな?」
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