眼鏡と私とあなた
「ちゃんと繋いでおいたのに!」

あせりだす町田さん。

おかしい。

ランとメリーが同時にいなくなるなんて。

「あ、あのぅ」

俺たちに声をかけてきたのは、少し若めの女性。

「さっき、わんちゃんたちをヤンキーみたいな人たちが攫っていくのをみました・・・」

なんだと!?

青ざめた顔をする町田さん。

俺は携帯を取り出した。

俺は少し町田さんから離れる。

電話の相手は松。

「松か。ランとメリーが攫われたらしい。調べてくれないか?」

『わかりました!』

電話を切る俺。

「ラン・・・・」

体を震わせて泣く町田さん。

「大丈夫、必ず助けるから!」

町田さんを泣かす奴はゆるさねぇ!!

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