眼鏡と私とあなた
「わん!」

小さな檻に別々に入れられたランとメリー。

メリーが吠えた。

「うるせぇな、屑犬が」

檻を蹴り飛ばす男。

「ギャン!」

悲鳴をあげるメリー。

「やめろ!!」

「んー?」

俺と町田さんは、奴らのアジトに辿り着いた。

「やっと来たか・・・・・・秋山麗」

こいつ・・・・!

「え・・・・・・秋山君?」

俺に気づいてしまった町田さん。

こんな場所でばれるなんてな。

「おやおや、君はあの時の・・・」

男は町田さんにも気づいたようだ。
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