眼鏡と私とあなた
おいおい、まじかよ・・・。

とめねぇと!

「町田さん、危ないから!!」

「わ、私だって棒を振り回すことくらいできるんだから!それに、昨日殴られた仕返しだってしたいの!」

そう言っている彼女の声と足は震えていた。

「大丈夫だから」

俺は町田さんのおでこに手を当てた。

昔から、俺は「おでこに手を当てられると落ち着く」と言われてきた。

「・・・・落ち着いた?」

「・・・・うん」

「だから、下がってて。すぐ片付けて、ランもメリーも助けるから」

俺は袖を巻くって、町田さんの持っていた棒を握った。

「ちょっと、借りるね」

と、俺はまずは近くにいたザコから相手してやった。
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