眼鏡と私とあなた
「やばやば!」

とっとと着替えを済ませ、鞄に教科書なども詰め込んだ。

あ、読書用の本も持っていかなきゃ。

ちなみに趣味は読書。

たまに愛子様の相手とかする。

準備が完了して、玄関でローファーを履く。

「紗季、ほらお弁当忘れてるよ!」

「あ、いっけない!」

私はお母さんから布に包まれた弁当を受け取る。

「いってきまーす!」

「いってらっしゃい!」

私は意気揚々といつもの道を歩いていた。

すると、目の前には昨日のチームが群れを作っていた。

「またか。でも、ここ通らないと間に合わないしなぁ」

私は意を決して、奴等の横を通った。

すると、チームの一人と目が合ってしまった。
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