眼鏡と私とあなた
第二章

1.下僕たち?



さっきから、周りの視線が痛いのね。

そう。

さっきからあの人たちは私の後ろにずっとつきっきちなの。

「あの、さ。別についてくる必要ないよ?」

さっき、私はこの人たちの熱気に押されてしまって、下僕になることを許してしまった。

「いえ、もし姐さんになにかあったら、我慢なりませんから!」

と、チーム、スカルの新リーダーの櫻徹(サクラ・トオル)はいかつい顔で答えた。

徹君は、坊主にそりこみを入れているちょっと可愛らしいヤンキー。

「そこまでする必要ないよ?てか、あんたたち学校行かなくていいの?」

「俺たち、学校退学になったやつばっかです!」

と、なぜか自信満々に答える徹君。

「僕は巻き添え組です」

と答えるのは、え?ヤンキー?てなくら頭がよさそうなクールな少年、手塚隼人(テヅカ・ハヤト)
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