眼鏡と私とあなた
「紗季、朝の人たち誰なの!?」

あー、やっぱり見られてたか。

どうやって言い訳しよう・・・。

「・・・親戚?」

あ、ちょっと無理があったか。

「そっかぁ」

と、希は胸をなでおろした。

ほんと、希はだまされやすいなぁ。

「私には本当のことを言ってくれるわよね?」

耳元でささやく愛子様。

「あ、愛子様!?」

いつから私の背後をとっていたのか。

「希はごまかせても、私は誤魔化されないわよ?」

う・・・そうだよね。

愛子様勘がけっこう鋭いし・・・。

趣味は人間観察とか言っちゃってるし。


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