Princess*Red




「………―――…お前が………お前が父さんを殺したんだ!!



最後に会ったのがアイリスだってテランセラ王から聞いた!やっぱりお前は呪われてるんだ!

近づくんじゃなかった…」



アイリスの頬には涙。

それに気づかずジニアはさらにアイリスにこう言った。


「もう二度と…二度と顔も見たくない!」


そう言うとジニア走り去って行った。

涙を流すアイリスを置いて―――…









アイリスはその場から動かず、いや動けなかった。


一体いつから部屋の前に居たのか。涙も乾き、アイリスはある想いを胸に秘めて足を動かした。


テランセラ王の元へ。




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