Princess*Red
お父様の側近に頼み、王室へと再び足を運んだ。
部屋の奥にある机に向かうお父様の元まで歩き、静かに口を開いた。
『お父様…』
「―…どうした。」
目も合わせてくれないの?
『………頼みたい事があります。
私を今は使われてない塔へ幽閉して下さい……もう、誰の目にも留まらぬように…
お願いします。』
7歳のアイリスがこの決断をするのは辛い事だった。
まだ7歳…
テランセラ王はアイリスの口から聞いた言葉を驚いて聞いていた。