Princess*Red
『もう…誰にも関わりたくないんです。
明日からでも塔に。考えて下さい。』
それを言うとアイリスは王室を出て行った。
部屋に戻ったアイリスは体を丸めベッドに横になり、静かに泣いた――…
その日の夜、アイリスの部屋にテランセラ王の側近が来た。
話しの内容はアイリスが昼間伝えた事の答えだ。
お父様の答えは――明日からアイリスを城の1番高い塔に幽閉する―――…だった。
アイリスは頷き、分かりました。と笑顔を向けた。