ダブルベッド
充が目覚めたのは日付が変わった頃だった。
部屋は真っ暗で、しかし桃香が隣にいることは温度と寝息で確認ができた。
充はゆっくりと寝返りを打ち、片寄っていた体のバランスを取り戻す。
さすがに体がだるい。
もう若くねぇな。
そう思いながらフローリングからTシャツを手繰り寄せる。
エアコンの効いた部屋で半裸はさすがに冷えた。
シーツの大部分は桃香の体に巻き付いている。
哀愁漂う彼女にも子供のようなクセがあるのかと、少し微笑む。