いちごキャンディー
簡単に説明すると榊の計画では、みんなでパーティーをして、俺に告白させようという目論みだったらしい。

なんて恐ろしい計画だ…榊の中の計算式は

告白させる=有無をいわさず無理矢理

だったに違いない。


「だって桃真いつまでたっても、うじうじしてんじゃん?!私に気使ってんの?」

『いや、それはない!』

「ひどっ(笑)即答だし!」


こんな会話も最近じゃ当たり前になってきた。

榊はどう思ってるんだろう…今のこの関係を。


『告白しようって決めてた。』

「えっ!?」

『榊に言われる前から決めてたよ。』


そう言うと榊はただ頷いてくれた。榊の行動はそれだけで心強かったりする事、知らないだろう?


「じゃパーティーは必要ないか。」

『何で!?いいじゃん、榊も家に来たら空澄よろこぶと思うし?』

「いや、1人で頑張れ!!」


そう言って立ち上がった榊に俺は言った。


「ありがとなっ!!」


今の俺がいるのは榊のおかげだ。

離れ始めた俺と空澄を榊が繋いでくれたんだ。

このチャンスを作ってくれた…すごく感謝してる。


「前に聞いたよ(笑)」


榊はそう言うと空澄が待ってるからと図書室を後にした。
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