いちごキャンディー
俺が考える素振りを見せると、張り切って話し出す隆平。


「なぁ、かなりきれいなイルミネーションだぜ!?空澄ちゃん喜ぶと思うなぁ〜!」

『わかった。』


空澄より隆平の縋るような目を見ていると断れないし、何よりかなり本気のようだから承諾した。

隆平のこんな顔を見るのは始めてだった。


「じゃあ24日になっ!!」

『あれっ!?イブでいいのか?』

「成功したらクリスマスに恋人として過ごせるじゃん(笑)」


さっきまでのかっこいい顔が一気に崩れた。


『あーそうですか‥‥』


――
―――

隆平と約束を交わして、空澄にも説明をしてイブの段取りは組まれた。

空澄がイルミネーションが見れるって喜んでいたから俺も嬉しかった。


それから何事もなくすぐに冬休みに入って着実に隆平の告白予定日まで時間は過ぎていった。


決戦はもう目前だ。
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