いちごキャンディー
俺たちが決めるよりも早く決めていたんだろう。青田はすぐにメニューを閉じて


「トマトとバジルのパスタに決めたぁ。」


と答えた。

それに対して空澄はまだ悩んでいるようだ。そんな空澄を見かねて俺が口を出そうとした時だった、青田が口を挟んだ。


「三浦さん悩んでるの??」

「うん‥‥」


その問いかけに申し訳なさそうに返事をする空澄。


「どれぇ!?」


空澄が見ているメニューをのぞき込み尋ねる青田。


「パスタも食べたいし、ピザもいいかなぁって…」


そんな優柔不断な発言に青田は笑顔で言った。


「じゃあ、ピザはみんなで食べようよ!!私もピザ食べたかったの、どうかなぁ?」

「うん、ありがとう!」


青田がそう言ってくれたおかげで空澄のオーダーも決まった。

それからすぐに注文してみんなで仲良く食事を始めた。


自分が悩んでいるのを助けてくれたからか、空澄も青田と打ち解けて楽しそうに話している。


「えっ!?そうなんだぁ(笑)」

「そぉだよぉ(笑)」


青田に苦手意識を持っていた俺も青田と打ち解けた気がした。
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