いちごキャンディー
そんな昔の事を考えていると、兄貴と紫織さんが見あたらない事にやっと気づいた。


『そういえば、兄貴は?』

「デートよデ・エ・ト!!」


母さんに尋ねるとそう答えた。

母さんもだいぶ飲んで…違う、これは元からか!!


「クリスマスイブだもんねっ!!」


空澄がそう言うと母さんは


「今日は帰ってこないでしょうねぇ(笑)」


って笑っていた。


「まぁ…そうだろうな。」

「うらやましいなぁ!!」


そう言った空澄は次のおばさんの台詞に打ちひしがれることになる。


「だったら早く彼氏を作りなさいっ(笑)」

「そーだそーだぁ!頑張れ(笑)」


さらにおじさんからも声援?を受けていた。


一通りご飯も食べおえたし、うるさいリビングから逃れたくて席を立つと空澄と目があった

置いていくのか?!と訴えてる…


『あー‥‥部屋行くけど、来るか?』


無視できるわけもなく、そう声をかけてやると元気よく返事をした。


「うんっ!!」


よほどこのリビングを離れたかったようだ。

まぁ、俺もそうなんだけれど(笑)
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