いちごキャンディー
なぁ…空澄。

恥ずかしかったけど、言った言葉に嘘はないから。

お前は俺が守るよ。


『怒るなよ(笑)』

「知らないっ////!!」


空澄はそう言ってそっぽを向いた。

俺たちは、まだまだガキだけど、これから少しずつ大人になって…

きっといつの日か、いちごキャンディーなんかじゃ、その笑顔を守れなくなる日が来るんだろうな。


『なぁ‥‥』

「何よぅ!!」


ふくれっ面の空澄が俺を睨んだ。

そんな空澄の左手を自分の右手で掴んで言った。


『いちごキャンディー食べてる時の笑顔が好きだよ。その笑顔が見たくていつも持ってたんだ…。』

「‥‥うん。」


俺の言葉に微笑んで頷いてくれた。


『いちごキャンディーがなくても、その笑顔が守れる様な男になるから…末永くよろしく。』


そう言ってその指に光る指輪にキスを落とした。

「はい////」


そう答えた空澄はやっぱり可愛かった。















「あ、でもーいちごキャンディーはいらなくならないよ?ないとダメ!だっておいしいもん♪」

『‥‥』


俺達はまだまだ大人の恋愛は出来ない様だ(笑)

まぁ…当分いちごキャンディーの様な甘い恋でいっか(笑)
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