いちごキャンディー
「そんな事ないよ!!でも何で熊?(笑)ライオンとか言うのかと思った!!」

「あ!俺ライオン見たい!!」


俺への台詞に隆平が反応して、会話に割って入ってきた。そしてそんな隆平に今度は空澄が反応した。


「隆平君の髪がライオンみたいだよ(笑)」


いつもは降りてる髪の毛が今日は見事にセットされピンピンとライオンの鬣の様に立っている。


『お前気合い入れすぎ(笑)』


一応笑顔を作ってみるものの、空澄と仲良くなりすぎてるのが気に入らない。

そうこうしているうちに熊の檻が見えてきた。



「いやぁー☆可愛いっ!!ね、若葉見て見て、首のとこ可愛いよー!見て見て!」


榊の肩をばしばし叩きながら、空澄がすごい勢いで喋ってる。


「見てるってば(笑)」

『っ(笑)』


お前はしゃぎすぎだっつーのっ(笑)


『次は?ライオン行く?』

「うさぎからでもいいよ?」


隆平と次の動物を決めていると


「熊もう終わり??」


と、空澄が名残惜しそうに言った。


『じゅうぶん見ただろ!!先に他の動物回った方がゆっくり動物とふれあえるし?なぁ、榊っ?!』


空澄につっこみを入れつつ、榊にそう言った


「うん、ありがと!」
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