いちごキャンディー
『信用ねぇなぁ(笑)』

「あははっ(笑)」

『じゃあ、兄貴がうるせぇから帰るな!!』

「うん、また学校で!」

榊にそう告げて会計を済ませ、足早にコンビニを出た


『暑…』


もうすぐ夏休みだもんなぁ…

なんて、照りつける太陽を浮かべた空を見上げた


『って、アイス溶けるっ!!』


そうして、また歩を進めた




――
――――

『ただいま』


家に着きリビングに一歩足を踏み入れると、クーラーの冷気が体を冷やす


『あー涼しい!!ほら、アイス!』


真桜にアイスの入った袋を差し出して、自分は飲み物を求めキッチンへ向かう


『つか、兄貴って休みの日いつも家にいる気がするけど暇なわけ?』


グラスに麦茶を注ぎながら真桜にたずねる桃真に


「ん?…まぁ。」


スプーンを口にしたまま振り返り意味深な顔を見せた


『何だよ、その曖昧な返事は。』

「気になるの?(笑)」

『別に!!』

「もぅっ!ももちゃんったらブラコンなんだからぁーん(笑)」


兄貴はとんだ勘違いやろーだと思う


『何でこの流れでブラコンになんだよっ!!人の話を聞けよ!』


うぜぇし…

なのに空澄は兄貴を好きだという
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