いちごキャンディー
「ねぇ、ももちゃんっ!?」
怒ってるの?
振り返ってくれない
いつもの様に笑って『何?』って、返事をしてくれない
『…』
――バタンッ
無情なほど冷たく響くドアの音
「ももちゃん……」
無言のまま家へ入っていく桃真の背中を、空澄はただ見送るしか出来なかった
「…ただいまぁ……」
「お帰り。空澄どこ行ってたの?」
「友達の家‥‥」
「ご飯出来たから食べましょ?」
「‥今お腹空いてないからいい……」
お母さんをかわして、自室に向かった空澄
「はぁ……」
桃真の部屋にも置かれたお気に入りのくまのぬいぐるみを抱きしめて
一つ、ため息をついた
「怒っちゃったかなぁ…」
ももちゃんとは滅多に喧嘩をしない
最後に喧嘩したのはいつだったっけ…
小さい頃はよく喧嘩してた気がするけど、それも定かではない
「私、いっつも変なとこで寝てたなぁ…」
その度に、ももちゃんが来てくれた
もう、甘えないって決めたのに
まだ、一緒にいたいと思うよ……
ねぇ‥‥ももちゃん
怒ってるの?
振り返ってくれない
いつもの様に笑って『何?』って、返事をしてくれない
『…』
――バタンッ
無情なほど冷たく響くドアの音
「ももちゃん……」
無言のまま家へ入っていく桃真の背中を、空澄はただ見送るしか出来なかった
「…ただいまぁ……」
「お帰り。空澄どこ行ってたの?」
「友達の家‥‥」
「ご飯出来たから食べましょ?」
「‥今お腹空いてないからいい……」
お母さんをかわして、自室に向かった空澄
「はぁ……」
桃真の部屋にも置かれたお気に入りのくまのぬいぐるみを抱きしめて
一つ、ため息をついた
「怒っちゃったかなぁ…」
ももちゃんとは滅多に喧嘩をしない
最後に喧嘩したのはいつだったっけ…
小さい頃はよく喧嘩してた気がするけど、それも定かではない
「私、いっつも変なとこで寝てたなぁ…」
その度に、ももちゃんが来てくれた
もう、甘えないって決めたのに
まだ、一緒にいたいと思うよ……
ねぇ‥‥ももちゃん