いちごキャンディー
空澄は驚いて俺を見ている


『俺が数学教えてやるって言ってんの!!』

「えぇっ?!」

『今成績落としてどーすんだよ、苦手な数学だったけどせっかく頑張って3をキープしてたんじゃん!!』


俺がそう言っても空澄はまだ遠慮している様だったから


『俺じゃ役不足って言いたいわけ?!』


と、言ったら


「‥ちがっ」

『じゃあ決まりな(笑)言っとくけど、俺は厳しいぞ!!』


やっと観念したのか空澄は


「お手柔らかにお願いします」


と、笑った


空澄のことだ、3年になると受験勉強が大変になると思って遠慮したに違いない


『じゃあ、とりあえず明日昼頃うちに来いよ。』


「わかりましたよ、先生っ(笑)」

『笑ってられるのも今のうちだからなっ!!』


少し強めに言ってやると緊張した顔に変わった


「ひっ!!」

『ま、頑張ろうぜ(笑)』


空澄の肩をポンポンと叩いて家路を急いだ
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